家庭教師と集団塾の内容

家庭教師と集団塾の内容

家庭教師に習うのと集団塾に通うのでは、どちらの方が学習効果が上がるのかと考えた場合、双方では扱う内容が異なる点に注目する必要があるでしょう。
家庭教師は、生徒個々人の学習の進捗状況に応じて指導する中身を変えていきます。
既に習っている項目であっても生徒の理解が足りていないと思えばそこまで戻って教えますし、理解の進みが早ければ学習をどんどん先に進めていくこともあります。
これに対して集団塾ではあらかじめカリキュラムが決まっており、講師はそれにそって授業を行います。
生徒の方がそのカリキュラムに合わせて学習するというスタイルなので、生徒の理解が追いついていない場合でもそのまま先に進んで行ってしまう場合もあります。
授業の中で分からなかった内容を積極的に講師に質問できる生徒であれば問題もないのですが、そうでないと授業に取り残される可能性があります。
家庭教師であれば生徒の進み具合を確実に把握しているので、そのような心配もいらないと言えます。

家庭教師と塾で集団に対しての教え方の違い

家庭教師と塾で集団の生徒に教えるのでは、教え方は異なります。
家庭教師の場合は、生徒1人に集中できるため、生徒の理解度に応じて指導方針を柔軟に変えることが重要です。
理解が乏しい分野については、生徒の表情等に注目し、生徒に理解できているかどうかを確かめます。
また、いつでも質問できるような雰囲気を作ることも大切です。
どこが苦手分野なのかを把握して、理解の穴をふさぐような指導が求められます。
一方、塾で講義する場合には、講義内容のレベルを下げすぎないことです。
理解度が低い生徒のレベルに合わせていると、全体の進捗が滞ってしまいます。
理解できない場合には個別で質問を受けることで対応するなどの工夫が求められます。
集団に対して講義する場合は、講師からの一方的な詰込みになりがちです。
時には、生徒に質問を行い発言を促すのが良いでしょう。
生徒が回答に手間取った場合には、もう1度前の内容に戻って講義するなど、講義のレベルを下げすぎずに進捗状況も維持することが重要です。